「給与明細書」やさしい読み方
2025/02/12
セミナーや授業のあと、質問が多い「給与明細書」の読み方と 注意点を解説します(^^)/
まず一番大切なのは
「給与明細書」は捨てない
です。
会社が自分にいくら払ったのか、また自分が保険料や税金を払った確実な証拠です。
退職後何年も経ってから必要になる、という場合もあります。大切に保管しましょう。
読み方のポイント
3つの項目に分かれています。↓左の黄色から見ていきましょう。
勤怠(きんたい)
その月の勤務状況、出勤日数や残業時間の記載。
支給(しきゅう)
支払われている給与の合計とその内訳。
💡 基礎給又は基本給(太赤線)
給与の基礎となる金額で、ボーナスや退職金の基準になることもある最重要部分。
この金額があまりに低い場合は注意しましょう。
控除(こうじょ)
給料から差し引かれる金額。
社会保険料(健康保険、年金など)、税金のほか、旅行積立金や昼食代など会社規定のものも。
💡 払っているか確認① 健康保険料・厚生年金保険料(赤枠の部分)
この二つが引かれていない場合は、
必ず自分で
に入らなくてはいけません。市区町村役場に聞いてみましょう。
※厚生年金(企業の従業員などが加入する年金)では国民年金にも加入するため、個人事業の方などにくらべて保障が手厚くなります
※「年金を払わない」という方がいらっしゃいますが、残念ながら確実に損します(-_-;)
個人事業主やフリーターなどの方はぜひ、コチラの解説をお読みください
💡 払っているか確認② 雇用保険(黄色の枠部分)
失業給付などのための大切な保険です。
加入条件を満たしているのに払っていない場合は、会社に確認する、近くのハローワークに相談するなどして下さい。
💡 住民税(緑の枠の部分)
1年遅れで課税されるので、新入社員は支払いがありません。入社2年目から引かれます。
💡 もっとくわしく!楽しく学びたい!という方は…↓↓↓
入門!ライフ・リテラシーゲーム digital
(パソコン・タブレット端末で)
※学べる内容:所得税・住民税・年金・健康保険・給与明細書の読み方・労働法・選挙・憲法
挑戦!ライフ・リテラシーゲーム
(ボードゲーム)
学べる内容:職業(18種類)・税/年金/健康保険の仕組み・消費者(支出の計画性/クレジットカード/電子マネー)・選挙・憲法
その他無料コンテンツはコチラ
💡 「ブラック企業の見わけ方」などが、学べます!
※ 給与明細書 豆知識 ※
残業中「時給いくらで働いているのか?」は、正直気になるところです。割増賃金が払われる、基本給に含まれるなど会社によって違うので「雇用契約書」や「就業規則」などを確認しましょう。残業の単価を給与明細書から読み取るひとつの方法↓
(太グレー線)普通残業手当÷普通残業時間= 時 給
※深夜残業(原則夜10:00~早朝5:00)は、割増賃金を払う事が法律で決まっています。「勤怠」「支給」を見て下さい、普通残業とは別になっていますよね。