「給与明細書」やさしい読み方

      2024/05/28

セミナー授業のあと、質問が多い「給与明細書」の読み方と 注意点を解説します(^^)/

まず一番大切なのは

  「与明細書」は捨てない

です。
会社が自分にいくら払ったのか、また自分が保険料や税金を払った確実な証拠です。
退職後何年も経ってから必要になる、という場合もあります。大切に保管しましょう。

読み方のポイント

3つの項目に分かれています。↓左の黄色から見ていきましょう。

無題2

   勤怠(きんたい)

その月の勤務状況、出勤日数や残業時間の記載。

 支給(しきゅう)

支払われている給与の合計とその内訳。

 💡 基礎給又は基本給(太赤線)

給与の基礎となる金額で、ボーナスや退職金の基準になることもある最重要部分
この金額があまりに低い場合は注意しましょう。

 

 控除(こうじょ)

給料から差し引かれる金額。
社会保険料(健康保険、年金など)、税金のほか、旅行積立金や昼食代など会社規定のものも。

💡 払っているか確認① 健康保険料・厚生年金保険料(赤枠の部分)  

この二つが引かれていない場合は、

必ず自分で

国民健康保険」と「国民年金

に入らなくてはいけません。市区町村役場に聞いてみましょう。

※厚生年金(企業の従業員などが加入する年金)では国民年金にも加入するため、個人事業の方などにくらべて保障が手厚くなります

「年金を払わない」という方がいらっしゃいますが、残念ながら確実に損します(-_-;)
個人事業主やフリーターなどの方はぜひ、コチラの解説をお読みください

 💡 っているか確認② 雇用保険(黄色の枠部分)

失業給付などのための大切な保険です。
加入条件を満たしているのに払っていない場合は、会社に確認する、近くのハローワークに相談するなどして下さい。

 💡 住民税(緑の枠の部分)

1年遅れで課税されるので、新入社員は支払いがありません。入社2年目から引かれます。

 

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 ※ 給与明細書 豆知識 ※ 

残業中「時給いくらで働いているのか?」は、正直気になるところです。割増賃金が払われる、基本給に含まれるなど会社によって違うので「雇用契約書」や「就業規則」などを確認しましょう。残業の単価を給与明細書から読み取るひとつの方法↓

(太グレー線)普通残業手当÷普通残業時間= 時 給

深夜残業(原則夜10:00~早朝5:00)は、割増賃金を払う事が法律で決まっています。「勤怠」「支給」を見て下さい、普通残業とは別になっていますよね。

 

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