「ブラック企業」超簡単な見わけ方
2021/03/09
就活中ふとよぎる疑惑「この会社、ブラック?」実はそれを簡単に確認する方法があるのです。
厚労省「労働保険 適用事業場検索」(※注1「検索上の注意」参照)
ここではその会社が「労働保険」に加入しているかどうかを調べる事が出来ます。
「労働保険」 ⇒ 会社が『従業員を大切にしているかどうか』の目安
「労働保険」とは何か?労働者を守る為の制度で
「雇用保険」と「労災保険」を総称して「労働保険」と言います。
このふたつ、よく聞くけど「正確にはよく知らない」という方も多いかもしれません。
雇用保険 ⇒ 失業手当などの為の、従業員が加入する保険
労災保険 ⇒ 従業員が仕事中や通勤途中の事故や災害で、けがをしたり病気になったり障害が残ったりした場合には、会社が責任を負う決まり(※注2)になっています。
そのような時に備えて会社が加入する保険
しかし現在、この「労災保険」の手続きをしてない事業所が相当数あることが分かっています。
「労災保険」は強制加入の保険なので、会社が「入るか入らないか」を選ぶ事はできません。「未加入」は明確な法律違反。’もし従業員に何かあっても、保障する意思がない’を意味します。検索して、もしも会社名と加入記録が出てこなかったら・・・
「うちは従業員を大切にしません!ブラック企業です!」
と宣言している会社、になるでしょう。’出てくれば 絶対に安心な企業’とは言い切れませんが、就活で会社を絞り込む前には必ず検索し、加入の有無を確認しておくことを強くお勧めします。
より良い労働環境を作り出すためには
働くうえでの基礎的な知識は、とても大切です。命に関わるこのように重要な教育を学校でしない、という事を私は大変疑問に思います。特に非正規など、弱い立場での雇用が増えている今のような社会では「労働教育」は必須科目です。
一方「バイトテロ」など従業員自身が加害者になるケースも目立ち、雇う側にとっても早急に教育環境を整えなければなりません。
ブラック企業を減らすには、どうしたらいいのか?まず私たち自身が ‘従業員を使い捨てにするような会社を存続させない’という意識を持つ事が大切です。
社会に対して受け身の姿勢ではなく、私たち自身がそれぞれで考え行動する事がより良い社会を造り、自分の身を守る最大の「ライフ・リテラシー」になるです。
※ 注 1 [労働保険 適用事業場検索 検索上の注意]
1.入力項目を指示通り、正確に入力する
2.ブラウザのポップアップウィンドウ表示が無効になっていると表示されません。必ず有効にして下さい
3.一度で出てこなくても、正確に入力できていないと表示されない場合があります。何度かチャレンジして下さい
4.確認できない場合は、会社所在地の 労働基準監督署 に問い合わせ、必ず加入の有無を確かめよう
※ 注 2
労基法第8章では、労働者が業務上負傷し、疾病にかかり、または死亡した場合の使用者(会社)の補償責任を定めています。労働者は、災害の発生が「業務上」のものであることを立証すれば、使用者(会社)に故意・過失がなくとも補償を請求することができます。
療養補償、休業補償、打切補償、障害補償、遺族補償および葬祭料があり、補償額は、労働者の平均賃金(労基法12条)を基礎として算定されます(たとえば、休業補償は平均賃金の100分の60など)。