沖縄県立首里高校で「ライフ・リテラシーセミナー〜知って得する労働法と社会保険制度 」
沖縄県立首里高校で「ライフ・リテラシーセミナー〜知って得する労働法と社会保険制度 」が行われました。昨年末からクラス別に約1か月かけて開催され、2年生の全10クラス368人が参加しました。
首里城近くにある創立140年余りの沖縄県で最も古く伝統のある学校です。
ライフ・リテラシーゲームの後は、社会保険労務士による講義もあり、ゲームの振り返りをしながら制度についての説明なども行いました。
セミナーの後は、給与明細書の見方についてお友だちに説明する生徒さんもいました。理解が早い!!
Q 高校生に基本的な労働法と社会保険制度の知識は必要か?
・高校を卒業したらすぐに就職する人もいれば、進学を選んでもアルバイトをする人も多いと思うから
・高校生のうちから日本の労働者への制度を知っておくことで、一生のうちにたくさん効果的に使用できると思うから。
・社会に出て働き始めたときに自分のことを守ってくれるものだと思うから。
・これを知らないで大人になるのと、知って大人になるのとでは全然違うし、知ってると戸惑うことが少なくなると思ったから。
【今回のセミナーで一番印象に残ったこと】
・なぜ給料から引かれる税金の額が大きいかの理由がわかりました。
・ゲームがリアルで楽しかった
・説明がわかりやすく、なぜそのような制度があるのか、どの様な場合に活用したらいいのかを知ることができた。
・日本には労働者を守る法律がたくさんある事がわかった。自分が働いて何かおかしいなと思ったことがあったら、すぐに相談するようにしたいと思った。
・バイトをしてる高校生でも労働時間が長すぎたら意見できる権利はあるから自分がバイトするときは、今日習った労働基準法を意識して少しでもおかしいなと感じたらすぐに相談し対処することが必要だと感じた
・いろいろな働き方がありそのルールもたくさんあるということがわかりました。給与明細書の見方が少し難しかったけど困った時に助けてくれる制度があるということも知ることができたのでよかったです。
・給料は貰う分だけだと思っていたけど、保険などで引かれていると知った。そのお金で私たちが安心して働くことができる環境づくりに充てられていると思うと、給料減っていてもマイナスな気持ちになることはないなと思った。
・人生ゲームをしている感じで楽しみながら知識も学ぶことが出来たので良かったです。介護の保険などは初めて知ることもあったので家族にも伝えたいです。
・私たちが払っている税金の使い道や、困っときに頼れる場所や施設がたくさんあると初めて知った。また、労働者も労働者として責任をもって行動したり、改めて自分の置かれている環境を客観視して、おかしくないか見ることもとても大切なんだなと気付かされた。
・保険のことについて詳しく教えてもらったことが一番印象に残っています。今までは、学校の勉強だと思って保険について覚えたりしていましたが、自分の将来のためと思って聞いていると、新たな発見や情報が得られたので良かったです。
(沖縄支部/社会保険労務士 善平克恵)